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2015年9月 8日 (火)

不眠不休にて

目に映るものといえば、赤色の木々。そればかりだ。私の眼と知識がおかしくなければ、つまり紅葉。空ではもくもくと雲が魚の鱗をかたどり、高くて青い背景を埋める。

「秋だ…」

思わずつぶやいた。全くもって、信じがたい。

「ああ。さっきまで、“冬”だったのにな」

「実りの季節ですねぇ。此処は」

平然とした少女2人が返事をくれたところで、改めて思う。信じがたいことだ。目の前は、もう秋。秋真っ盛りだ。此処らは年中なんだけどね。

秋だけど秋じゃない。でも、秋。

薩摩芋とか秋刀魚が旬で、栗拾いやどんぐり拾いが楽しい。少年たちがやっている、落ち葉焚きも楽しそうだ。

私の左手に握られた、景色になじまない小型電子機器・ケータイには、「6月19日15時21分雨」と表示されている。多分今、あちら―いわゆる現代―では、あじさいの葉に雨が落ち、かたつむりがその上を散歩していることだろう。

でも、後ろを振り返ると冬の銀世界。前を向くと秋の紅葉。

「私いつか体壊すよ、これ」

「慣れろ」

「竜成は大丈夫でもさぁ…」

「慣れる他、御座いません」

「水花、私は現代っ子なんだよ?」

そう、あっちではこんなふうに、旅先によって季節は変わらないし、あっちではこんなふうに、会う人皆して着物や袴を着てはいない。

 

今私の両隣にいる、赤色の髪の少女と水色の髪の少女2人との出会いやら、旅に出ることになった経緯やらは、思い出すのも一苦労なくらいに大変で、衝撃的で、壮大で。もういっそ、旅の目的と共に忘れたい。

が、赤髪の方は、いつも通り容赦がないようで…。

「鷹柄。秋は、妖も多い」赤い髪で少し隠れた横顔を、ピクリとも動かさず言い放った。

まあ、確かに、秋と妖って漢字似てるけどね。

「美味しい食べ物を求めて、山を下りて参りますので」水色の髪の方も、同じ具合だ。

まあ、確かに、食べ物に加え、あるいは天高く肥えた人を食らいに山を下りて来るかもしれないけどね。

「仕事だな」

「えぇ!?」やめてほしい。

「はい!寝る間も惜しまず、妖怪退治で御座います!」

「えぇ!?」せめて寝る間は惜しんでほしい。

 

ワクワクを隠しきれず、竜成は赤い髪を結わき始める。水花も、水色の長い髪を風に揺らしながら、手早くたすきをかける。

 

今の二人をたしなめるのは、相当難しそうなので、今日もやっぱり、妖怪退治だ。




不眠不休にて、妖怪退治の腕鳴らす






自作小説 「風水火姉妹巫女の大修行」(仮) より、突発的短編

実はプロットすらまともにできていない、カッチコチに凍結中の設定だけした物語だったので、書くの楽しかったりして(笑)

久々真面目にキーボード叩いた結果がこれという…。

話書くのかなり放棄してたからな…。

すいません…。

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